基本的な手順については教習ハンドブック5ページに記載がありますが形だけでなく自分の目でしっかり確認を行うことが大切です。
教習中に「安全確認が先なのか、操作が先なのか?」といった疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
安全確認を行った後時間が経過すればするほど、その安全確認は意味がなくなってしまいます。
その為、基本的には確認が先になります。例えば発進は準備を行い(ギア操作、補助ブレーキの解除、合図)それから安全確認を行ったほうが安全でしょう。
・安全確認は一度やれば絶対に大丈夫というわけではありません。
・時間が経過した場合は再度確認を行いましょう。
また、ある程度慣れてくるとミラーでの後方確認が出来てくると思いますがミラーに映らない死角を見落としがちです。
進路変更はもとより発進時は後方だけでなく周囲をしっかり確認しましょう。
下の図は発進時の死角ですが後ろだけを意識してしまうと反対車線からのUターンや車の前を横断する歩行者を見落とし思わぬ事故が起こります。
進路変更や巻き込み確認の際も死角を見落とさない意識を持ちましょう。
安全確認においてはミラーだけでなく死角などの目視が大切ですが安全確認は状況や場面ごとで異なります。
特に検定コースなどでただ場所だけを覚えていくと実際の運転ではあまり意味がありません。確認をしているようでしていない「ふり」にならないように気をつけましょう。
例えば下のような場面では
①自転車等の巻き込み確認
②右方向からのオートバイ
③左方向からの四輪車
を確認することになります。
まず①の二輪車ですが距離によって先に通過させることもあります。
②のオートバイは合図の有無も見落とさないことが大切です
しかし、右方向からやってくる車が左合図を出していたとしても手前で曲がると安易に判断してはいけません。
合図を消し忘れている可能性もありますので速度や動きを確認してから左折を行いましょう。
③に関しては直進・右折のどちらでも基本的に影響はありません。
※道幅の広さや優先道路などで先に③をいかせることもあります
では上記の場合、①の巻き込み確認と②の右方向の確認だけで左方向は確認しなくてもいいのしょうか?
場内と路上との違いは歩行者の存在です。
交差点で右左折する場合下のイラストのように歩行者の存在も意識する必要があります。
まずは歩行者の確認を行いましょう。
場内での練習においても曲がった先に歩行者がいることを想定して練習しましょう。
安全確認とハンドル操作が同時にならないように気を付けましょう。
例えば、左折の際に曲がっている途中で巻き込み確認をしても手遅れです。
おおむね左折する地点から5m手前(普通車1台分)までに速度を落として余裕をもって安全確認を行いましょう。
また、交差点内に侵入してから左右の確認をしても意味がありません。
見通しがいい場合は早めに確認を行い、見通しが悪い時は速度を落とし慎重に確認を行いましょう。
進路変更においても死角の確認を行いながらハンドル操作を行うケースが多々あります。
原因のほとんどは焦りや力みです。ハンドルは軽く手を添える程度で力一杯握らないようにしましょう。
来ない前提で行ってませんか?
いつも安全だから、慣れてきたし大丈夫だろう、とついつい考えてしまうのが人間です。
見通しの悪いところはもちろんですが死角についても必ず確認を来ないましょう。
「だろう」運転ではなく、「かもしれない」運転を心がける事が大切です!